天然クロレラを健康維持や食生活に取り入れるためには、食用クロレラとしての培養しなければなりません。 豊かな太陽エネルギーで洗浄培養し、厳格な管理のもとで種株から一貫生産するのです。
自然の豊富なタンパク質や諸成分をそこなうことなく洗浄培養されたクロレラは鮮やかな濃緑色で抹茶やあおのりの香りがします。このように生産されたクロレラは栄養価が高く、C・G・Fも多く含まれた無農薬野菜ということができます。
クロレラには50%以上ものタンパク質が含まれています。動物性、植物性を問わずタンパク質を分解しますと約20種類のアミノ酸からできています。
タンパク質をとりますと胃で消化酵素によっていったんアミノ酸に分解され、腸壁から吸収されたアミノ酸を材料に再び人間の筋肉タンパク質に合成されるのです。
このように、牛肉を食べても決して人間の筋肉は牛肉にはなりません。クロレラや大豆を食べても同様、植物人間にはならないのです。
タンパク質を構成している20種類のアミノ酸のうち8種類を除いては体内でつくることができます。
8種類のアミノ酸だけはどうしても体内で作り出すことができないばかりか、栄養学上最も重要なアミノ酸なのです。
この8種類を必須アミノ酸といい食物としての口からとらなければなりません。
必須アミノ酸のうち1つが基準値より不足しても他の7種類のアミノ酸が充分に活躍することができません。
この不足するアミノ酸を制限アミノ酸とも呼びます。
小麦のタンパク質をこの意味から評価してみますと、成長促進には欠くことのできないリジンという必須アミノ酸が必要量の半分も含まれておらず、小麦の制限アミノ酸はリジンということになります。
その点クロレラのタンパク質にはリジンが非常に多く含まれています。
パンの原料である小麦粉にはリジンが極端に少なく全体としてのタンパク質の動きを低下させています。
このためやむなく科学物質であるL-リジンを補給するのですが、L-リジンには発ガン物質など体内での副作用が報告されており社会問題となっております。
クロレラには天然のリジンが小麦の1.5倍も含まれていますので、5%位のクロレラを小麦に加えると総ての必須アミノ酸が整い栄養価を高めることができるのです。
クロレラはタンパク質は単なるタンパク質としてではなく、体内で他の食べ物中に含まれるタンパク質を呼び起こしたり、他の栄養素を助け同比率を高める大切な働きをします。
人が1日に摂取するタンパク質が60gとしますと、1日2g程のクロレラを食べれば他のタンパク質と手をとりあい、私たちが必要とするタンパク質が得られることになります。
せっかくとった栄養源を無駄にしないために補助食品としてのクロレラを毎日続けて食べることが最も理想の食べ方ではないでしょうか。
クロレラのタンパク質の中には生理活性作用を持つ成長促進因子であるC.G.Fと呼ばれる特殊な物質が含まれています。C.G.Fは硫黄を含むヌクレオチド・ペプチド複合体の一種ですが、分子構造などは現在多くの科学者により解明が急がれております。
C.G.Fは他の高等植物中にはまったく含まれずクロレラだけが持つ特殊な物質としてその作用が注目されています。
クロレラの抽出液はほとんど無味無臭の物質で、これを食品に少量加えますと、酸味、渋味、苦味をやわらげたり、酒類などの刺激的な味などをまろやかにする効果が認められています。
これをクロレラの整味作用といいます。
このほかクロレラの用途には、乳酸菌や酵母、納豆菌などの増殖を促進させる効果もあり、乳酸菌飲料や納豆の製造には現在工業的な規模で広く応用されています。
脂質
クロレラの脂肪酸組成を調べてみますと、リノレン酸が29%と最も多く、パルミチノ酸、リノール酸が14%ほどです。特にリノール酸やリノレン酸は栄養学上不可欠脂肪酸でビタミンFと呼ばれています。
炭水化物
クロレラの炭水化物はアルカリ可溶性多糖類としてヘミセルロースAおよびB、デンプンなどが含まれています。特に多糖の中には医学的効果としてのガンの抑制効果をもつものがあり、今後の研究対象として興味深いものがあります。
灰分
クロレラはカリウム、マグネシウムなどの金属を多く含むアルカリ性食品です。
血液の弱アルカリ性を保つために貴重な食品で、弱アルカリ性体質こそ健康の第一歩といえましょう。
ビタミン類
クロレラのビタミンは豊富ですが注目するぺきものはビタミンB12(抗貧血性ビタミン)で1g中に含まれている量は人が1日に必要とする量に匹敵し、さらに人の腸管内で腸内細菌によってB12を合成するお手伝いもするのです。